column3.セラミド入りの化粧水を選ぶべき?

Supervision
納先生
【監修医】おさめスキンクリニック 納さつき 先生
納先生

【日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 医学博士】
所属学会:日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本肥満学会、など

トラブルのない健康なお肌を保つため、診察・カウンセリングを重視し、クリニックへ訪れる患者さん1人ひとりに寄り添う治療を提供するおさめスキンクリニック。その院長である納さつき先生は、肌荒れやニキビ、アレルギー、アトピー、乾癬などの悩みに対し、皮膚科専門医としての豊富な知識を、患者さん1人だけでなく家族全員が笑顔になれる医療を提供している。

実際にセラミドとは、どのような働きを持っているのでしょう?

敏感肌は、生活環境やさまざまな要因によって、肌のターンオーバーが正常に働かず、バリア機能が低下している状態のことをいいます。このことから、敏感肌の改善=バリア機能を高めるケアが有効とされ、敏感肌用コスメの中では、セラミド化粧水が定番にもなりつつありますね。

セラミドの働き

もともと肌に備わっているセラミドは、角質層の細胞の中で、スポンジのように水分や油分を抱えることで、肌全体の潤いを保っています。セラミドが満たされた肌は、水分をたっぷりと含み、外的な刺激から皮膚を守るバリア機能が正常に働きます。

アトピー性皮膚炎や敏感肌の人は、もともとセラミドが少ないことも確認されていて、そのためにバリア機能が低下しています。さらに水分も不足していることで、化学物質などの刺激物が肌に侵入しやすく、肌荒れやアレルギー症状を起こしやすいとされています。

セラミドの種類

私たちの肌に存在するセラミドは11種類あり、今現在、化粧品に使われているセラミドには、原料別に次の4種類があります。

  • 天然セラミド

    動物由来のセラミドで、肌に存在する11種類のうち7種類を含有。肌に浸透しやすく親和性も高いものの、価格が高いのがネック。

  • ヒト型セラミド

    人の肌にあるセラミドを真似て酵母から作り出したもの。肌とまったく同じ構造をしているため、天然セラミドに劣らない保湿力と浸透力があり、安価で安全性も高い。

  • 植物性セラミド

    米やトウモロコシなどから抽出したもので、安価で大量生産できる。

  • 合成セラミド

    セラミドに似た物質を化学的に合成したもの。非常に安価ですが、あくまで似ているだけでまったくの別物。

敏感肌のケアにセラミドは絶対必要?

敏感肌コスメというと、セラミドを含んだキュレルが有名ですね。たしかにバリア機能を高めるためのスキンケアでは、セラミドは刺激も少なく、効果的な成分です。ですが、保湿をした上での保護の働きが高いため、必ずしも、化粧水に必要な成分とは言い切れません。実際にキュレルの化粧水にも、セラミド自体は含まれておらず、セラミドに働きかける成分が配合されているのです。

中には、セラミドが合わない方もいますから、敏感肌=セラミドが必需成分というわけではありません。化粧水では、水分をしっかり角質層に届けるプラセンタなどの美容成分を補って、クリームで保護するといったケアがおすすめ。自分の肌に合ったケア方法を探してみましょう。