column1.エタノールフリーを選ぶべき?

Supervision
納先生
【監修医】おさめスキンクリニック 納さつき 先生
納先生

【日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 医学博士】
所属学会:日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本肥満学会、など

トラブルのない健康なお肌を保つため、診察・カウンセリングを重視し、クリニックへ訪れる患者さん1人ひとりに寄り添う治療を提供するおさめスキンクリニック。その院長である納さつき先生は、肌荒れやニキビ、アレルギー、アトピー、乾癬などの悩みに対し、皮膚科専門医としての豊富な知識を、患者さん1人だけでなく家族全員が笑顔になれる医療を提供している。

エタノールやフェノキシエタノール入りの化粧水は、敏感肌にはNG?

敏感肌の方が化粧水を選ぶ際は、補給したい成分だけではなく、避けたい成分をチェックする必要もありますね。刺激の強い成分はもちろん、自分の肌に合わない成分が含まれていても、ピリピリとした刺激を感じたり、肌荒れを起こすことがあります。

刺激の強い成分としては、石油から作られた成分、鉱物油、香料や着色料などの合成成分は、避けるのが良いでしょう。一方、アルコールも肌には刺激が強いと言われることがありますが、配合濃度やアルコールの種類によっても安全性は変わってきます。

化粧品に含まれる代表的なアルコール分には、主に以下の特徴があります。

エタノールの働き

抗菌や肌の引き締め目的で使用されるアルコール。ニキビ用化粧水で全体量の約10%、拭き取り化粧品で約20%等、製品によっては水についで配合量が多いものもあります。長年の使用実績があり、健常な皮膚において刺激はありませんが、炎症していたり、バリア機能が低下している場合は、赤み、かゆみ、スティンギング反応(ピリピリとした刺激)が出ることがあります。

フェノキシエタノール

エタノールとは全く別の成分で、玉露の摘発成分として発見された、低刺激性の防腐剤です。優れた抗菌性があり、パラベンに代わって、化粧品やアンチエイジングコスメなどに多く使われています。配合上限は1%と決められており、配合範囲内での皮膚刺激性やアレルギー性の報告は、今のところありません。

エタノールは、いわゆる化粧品を使った時に感じられるスーっとする成分。それに対してフェノキシエタノールは、微量含まれている防腐剤のことです。敏感肌の場合、ふき取りタイプのようなエタノールがたっぷり入ったものは避けた方が良いかもしれませんが、フェノキシエタノールが含まれている化粧品に関しては、とくに問題はありません。フェノキシエタノールは、安心して使用できるよう改良された防腐剤で、化粧品の品質を保つ効果も高いため、むしろ含まれている化粧品の方が安心して使用できるでしょう。

化粧品のキャリオーバーって何?

表記されている合成成分やアルコールの他に、化粧品には、キャリーオーバーといって、微量しか含まれていないため、表示義務がない成分も存在します。製品によっては、このキャリーオーバーで、水溶性エタノールが含まれているものもありますが、効果を発揮しないほどの微量のため、こちらもとくに心配する必要はないでしょう。